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新駅で変わる虎ノ門。臨海部とバス 交通拠点に

2020-06-02

「日比谷線で6月6日開業」
 東京メトロは6月6日、地下鉄日比谷線の新駅「虎ノ門ヒルズ駅」を開業する。
同駅は再開発ビル「虎ノ門ヒルズ」各棟と地下で直結。
オフィス利用者などの利便性が大きく向上する。
将来的には臨海部と虎ノ門を短時間で結ぶバスなども発着する予定で、東京都が目指す「新たな交通結節点」としての成長が期待されている。

 虎の門ヒルズ駅は日比谷線の霞ヶ関駅と神谷町駅の間に位置する。
日比谷線の駅としては全線開業以来56年ぶりの新駅だ。
銀座線の虎ノ門駅とも地下道でつながり、乗換駅の扱いとなる。
東京メトロは「虎ノ門エリアへの交通アクセスの選択肢が増え便利になる」と話す。

 神谷町駅からの距離は約500メートルと近く、電車での所要時間は約1分。
駅間が非常に近いにもかかわらず新駅が造られたのは、一帯で急速に再開発が進んでいるためだ。

 新駅周辺で昨年11月に着工したのが「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー(仮称)」。
高さは265メートルと、2014年に完成した虎ノ門ヒルズの第1号「森タワー」を上回るオフィスやホテル、商業施設が入居する予定だ。

 東京都は虎ノ門周辺を国際的なビジネス拠点、新たな交通の結節点と位置づける。
新駅以外にも交通の核となるのがバスだ。

 4月に開業したオフィスビル「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」の1階部分に大型バスターミナルがあり、臨海部と短時間で結ぶバス高速輸送システム「東京BRT」や空港リムジンバスの発着拠点となる。

 ただ、新型コロナウイルスの影響で5月に開始予定だったBRTの試験運行は延期となった。
空港利用者の減少でリムジンバスもまだ発着の見通しが立ってないが、将来的には多数の人がバスから地下鉄へ乗り換える一大ターミナルとなる。

 虎ノ門や神谷町エリアでは様々な再開発が進む。
森トラストが手掛ける大型オフィス「神谷町トラストタワー」が3月に完成。
虎の門病院の建て替えを核とした再開発も進む。

 外国人の住居などを想定した500戸超の賃貸住戸棟「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」も21年に完成する予定。
4月開業の「ビジネスタワー」は入居企業がすべて決まっている。
新型コロナでテレワークが定着しつつあるとはいえ、オフィス増で昼間人口は大きく増えそうだ。

 虎ノ門のにぎわいに貢献しているのは大規模開発だけではない。
森タワーの建設と一体で14年に都が整備した幹線道路「環状2号線」の沿線でも街づくりが進む。新橋までの地上部「新虎通り」は都内有数の歩道の広さを生かし、特例により歩道で飲食店などが営業している。

 地権者らでつくる協議会は街づくりのガイドラインを作っており、ビルからの車の出入り口を新虎通り側につくらないことや1階に店舗などを設けることなどを定めている。
中小のビルもこうしたルールに沿った建て替えや改修を進めている。

 新虎通り沿いに店舗を構える創業108年の老舗和菓子店「新正堂」の3代目社長に、港区観光協会の会長も務める渡辺仁久氏は「街は大きく変わった。新駅への期待は大きい。もっと歩く人が増えてほしい」と話している。

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