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相鉄、JRと11月末直通

2019-04-09

 相鉄ホールディングス傘下の相模鉄道とJR東日本は28日、11月30日に相互直通運転を始めると発表した。28日には横浜市内で両社のレールがつながった。今後は残りの工事や試運転など詰めの準備を進める。
 相鉄は22年度下期を予定する東京急行電鉄との直通運転を含め、東京都心との直結を生かして沿線のブランド力を高め、住民や企業などを呼び込むことを目指す。


 同日、相鉄とJR東との境界として建設中の「羽沢横浜国大駅」(横浜市)でレールの締結式を開いた。相鉄の滝沢秀之社長は「JRとレールがつながり、東京都心と相鉄沿線の架け橋がかかる」とあいさつ。直通運転を機に沿線の魅力向上に取り組む決意を述べた。
 相鉄の西谷駅(同)から約3?の連絡線を新設し、羽沢横浜国大駅付近でJR貨物線と接続する。さらに同駅から新横浜駅を経由して日吉駅まで約10?の新線を東急と整備し、東急線にも乗り入れる計画だ。新宿や渋谷など東京都心に直接行けるようになり、例えば新宿⇔二俣川(同)の所要時間は約44分と、横浜駅で乗り換える現在に比べ約15分短縮する。
 同社は首都圏の大手私鉄で唯一、都内に乗り入れておらず、都心との直結は悲願だった。横浜市を含め沿線では今後、人口減少や高齢化が見込まれている。「いずみ野線」などでは分譲開始から40年以上経過した住宅地もある。地域活性化が喫緊の課題であり、直通運転による都心直結は沿線に新たな人や企業を呼び込む切り札とみられている。


 これまで相鉄の知名度やブランド力は、他の大手私鉄に比べ低かった。
 同社の調査で沿線居住者以外の知名度は約42%。リクルート住まいカンパニーによる「住みたい街ランキング関東版」でも他社と接続しない私鉄駅で相鉄は二俣川の137位が最高。同じ神奈川県内の東急・たまプラーザ(39位)や、小田急電鉄・相模大野(47位)などに水をあけられていた。
 相鉄は16年に「デザインプロジェクト」と名付け、駅舎を濃いグレー、鉄道車両を濃紺のブランドカラーで統一する取り組みに着手。28日に公開した乗り入れ用の新車両や、羽沢横浜国大駅もこのプロジェクトに沿ったデザインで、次世代のブランドづくりに注力する。

 沿線開発にも力を入れる。二俣川駅に直結する商業施設「ジョイナステラス二俣川」や南万騎が原(横浜市)の再開発、西谷周辺での81戸の分譲住宅など住環境も整備。沿線で住宅購入を希望する人たちから住まいの要望を募る「声建てプロジェクト」を始め、住民の意向を汲んだ開発で他社との違いを出す考えだ。

 一方、他の大手私鉄も沿線開発に力を入れ、住民の囲い込みを進める。移動手段の鉄道やハコモノ住居といったハード面のみでの差別化には限界もある。「選ばれる沿線」づくりを掲げる相鉄にとって、今後は住民のライフスタイルに合致するためのソフト面の取り組みがより重要となる。

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